麻雀が強くなるために必要な思考

麻雀が強くなるために必要なテクニックや考えについて解説していくブログです

打牌スピードで読む

今回のテーマは「打牌スピードで読む」です。

相手の手牌を読む方法は、捨て牌手出し・ツモ切りなどが基本ですが、「打牌スピード」でも読むことができます

 

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例えば、このような局面。

対面、上家ともに2フーロし、対面が手出しで4を切ってきたところ。

対面の捨て牌は、大体ソウズのホンイツといった感じです。

そして、中張牌の4が切られたということは、7割以上はテンパイしていそうです。問題は、ソウズのどの牌が危険でどの牌が安全そうなのかですが、この段階では1以外はどれも危険に見えます。

 

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5巡後、対面が8を切った局面。この瞬間、私は対面に7は通ると思いました。

なぜなら、対面は8を高速でツモ切ったからです。

麻雀をよく打つ人なら分かると思いますが、誰しも自分の手牌に関連する牌を持ってきた時は時間をかけてから切りますが、まったく関連のない牌を持ってきた時は高速でその牌をツモ切ることが多いはずです。

 

対面は8を高速でツモ切りました。つまり、対面にとって8は自分の手牌に関連のない牌だったということです。

これを実際に牌を使って説明すると、例えば4を切った時の牌姿が

3s4s4s1z1z1z2z2z

4s4s5s1z1z1z2z2z の場合、25待ちや36待ちになるため、その後に8を持ってきたとしても関連しないので、高速でツモ切ることになります。

 

しかし、4s6s8s1z1z1z2z2zの場合、カン7待ちとなり、そこに8を持って来たら、カン7待ちを維持するか、それとも8と南のシャンポン待ちにするかの選択になります。

つまり、この牌姿の場合、8は関連牌になるため、高速で8をツモ切ることはほぼありえません。

 

このことを踏まえて、対面が8を高速で切ったことを考えると、カン7待ちやペン7待ちである可能性はほぼ絶対と言っていいほどありえません。

そして、7が上家の捨て牌に1枚、自分が2枚持っているためシャンポン待ちもありえず、あるとすればタンキ待ちぐらいですが、その可能性もごくわずかです。

 

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終盤に2つ鳴きを入れ、対面に通ると思っている7を切り、四七待ちのテンパイを入れます。

 

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そして2巡後、上家から七が出て5800は6700のあがりとなりました。

対面は1と南のシャンポン待ちでした。(1が当たるんだ・・・)

読み通り8が手牌に関連していなかったので、高速でツモ切ることになり、その結果、7が通りやすい牌だという情報を与えることになりました。

 

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では、逆の立場になった時はどうすればよいでしょうか?

私の場合、特に鳴いている時は関連のない牌を持ってきたとしても一呼吸おいてから切ることを心掛けています。麻雀が強い人ほど打牌スピードに着目し、それを読みに活かしてきます。それを避けるためにも、理想としては常に一定のスピードで打つことが望ましいです。

極端に早く切ったり遅く切ったりするとその分だけ読まれてしまい、不利になるということです。

 

そこで、常に一定のスピードで打つために必要になってくるのは、次に何を持ってきたら打牌選択が難しくなりそうなのかを考えることです。

例えば、先ほどの対面の1と南のシャンポン待ちの手牌であったら、2や3を持ってきた時にどの待ちにするか選択をしなければなりません。

 

そのような時に、長考してそれらの牌をツモ切るとその牌の関連牌が当たるのではないかと読まれてしまうため、できれば2や3を持ってくる前に、そういったことを考えなければなりません。

このことは実践を積めばすぐにできることなので、麻雀の上達に伸び悩んでいる方は、常に何を持って来たら判断が難しくなりそうなのかを考えて打つことを心掛ければ、一つ上のレベルに到達することができます。